前のお店が使用していた内装・機器類・什器などをそのまま利用して開店できる店舗の事です。

機器類を新たに購入したり、カウンターや座敷を新たに工事して造る費用を軽減して開店できるメリットがあります。また通常の開店なら長くかかる工事期間も短縮されますので、その期間中に発生する家賃の負担も少なくなったり、場合によっては工事期間にかかる家賃負担がなくなったりする事もあります。
いっけん良い事ずくめのようですが、何事にもメリットばかりではなくマイナス部分もあります。

デメリットとしては、前の店主の方の内装や店内レイアウトですので、好みの問題や動き易さなどがご自分に「合う」「合わない」の問題。カウンターやテーブル、座敷における席数が計画していた時とは違ってしまう。また機器類は、中古になりますので独自のクセや故障なども考えられます。
ともあれ、店舗の賃貸借契約にかかる費用や何かと購入する物も多い物入りな開店時に、少しでも安く早く開店できるに越した事はありません。また開店後の予想外の出費も想定して、少しでも現金を手元に残す事は非常に大切な事です。

実際、開店してからが本当に大変ですので特に、低コストにて開店して少しでも早い集客をお考えの方には有効な選択肢の一つとして考えてはいかがでしょうか？

飲食店の３年以内の廃業率は７０％です。３年どころか半年や１年で廃業することも決して珍しくありません。

早期廃業の理由の一つが、開業資金の大半を店舗への投資につぎ込んでしまうこと。広さ、立地、設備、内装・・・こだわればこだわるほど費用がかさみます。お店づくりに資金を使いすぎて、お店にお客さんを呼び込むための広告や宣伝に資金を回せず、開店してもちっともお客さんがこない。その結果、売り上げがあがらず閉店に追い込まれる・・・。そんなケースが後を絶たないのです。

その点、居抜き物件での開業なら、設備や内装に制限は出るものの店舗にかかる費用を随分と節約することができます。すべてを新しく揃えての開業では１０００万円くらいかかるところ、居抜き開業だと半分の５００万円くらいで済むことも。浮いた資金を広告や宣伝の費用に充て、たくさんのお客さんに来てもらえるようにすることも可能なのです。